引越し やること

引越しの準備、どこから始めますか? 「手続きが多すぎて何から手をつければいいかわからない……」「必要な手続きを忘れて後で困りたくない」 そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、引越し前後にやるべき手続きを「やることリスト」として一覧化し、いつ、何をすればいいのか?をスッキリ整理しました。

・役所での手続きって何が必要?
・ライフライン(電気・ガス・水道)の契約変更、いつすべき?
・引越し当日やるべきことは?
・引越し後に忘れがちな重要手続きって?……など

こうした疑問に、これだけやればOKという形で解説していきます。手続きの漏れを防いで、スムーズな引越しを実現ましょう。

引越し準備はいつから始める?まずは全体スケジュールを把握する

スムーズに引越しを進めるためには手続きの全体像を把握し、いつ、何をすべきかスケジュールを立て必要性がありますので、引越し前後の手続きを効率よく終わすためのスケジュールを解説します。

 

引越しの準備は1カ月前から始めるのが理想

1ヶ月前の理由は、役所やライフラインの手続きには時間がかかるためです。例えば、転出届や転入届の手続きは役所の窓口で行うため、混雑状況によっては長時間待たされることがあります。また、ライフラインの開通手続きも事前予約が必要な場合がほとんどです。最悪、ギリギリに申し込むと引越し当日に間に合わないこともあります。

 

引越しの手続きは3つの時期に分けて考える

3つ時期は、引越し前、引越し当日、引越し後で、それぞれの時期でやるべき手続きが異なり、計画的に進めることで漏れを防げます。ざっくり概要は、下記になります。

引越し前(1カ月前~前日):役所の手続き、ライフラインの解約と契約、郵便転送手続き等
引越し当日:旧居の最終確認、新居のライフライン開通、荷物の搬入と配置等
引越し後(翌日~2週間以内):転入届提出、運転免許証や銀行の住所変更、車の登録変更等

このように時期ごとに分けて考えることで、やるべきことが明確になり、効率的に進められますので、「いつ・何をやるか」をリスト化し、手続きの抜け漏れを防ぐようにします。

 

引越し前(1カ月前~前日)のやることリスト

役所での手続き、ライフラインの解約・契約変更、郵便転送など、1カ月前から前日までに済ませるべき手続きをリスト化しました。これをチェックしながら、抜け漏れなく進めていきましょう。

 

役所関連の手続き(住民票・国民健康保険・印鑑登録など)

引越し前に、住民票の転出届、国民健康保険の変更、印鑑登録の廃止など、役所関連の続きを済ませます。これらの手続きは、引越し後に新居の自治体で行う転入手続きに必要になります。

・転出届(引越しの14日前から申請可能)
・国民健康保険の住所変更(加入者のみ)
・児童手当や子ども医療費助成の変更(該当者のみ)
・印鑑登録の廃止
・マイナンバーカードの住所変更申請

自治体によってはネットや郵送で手続き可能な場合もありますので、その場合はスピーディーでお手軽です。お住まいの役所のHPを確認しておきましょう。

 

ライフライン(電気・ガス・水道)の解約・契約変更

電気・ガス・水道の解約と、新居での契約を、引越しの1~2週間前までに手続きしておきましょう。解約や開通手続きに時間がかかる場合があり、当日までに完了してないと生活に支障が出ます。

・電気 … 解約の連絡と、新居での開通手続き
・ガス … 解約と開栓の予約(開栓には立ち会いが必要なことが多い)
・水道 … 旧居の閉栓手続き、新居の開栓手続き

ガスの開栓には立ち会いが必要な場合が多いため、引越し当日に開栓の予約を入れます。

 

郵便物の転送手続き(日本郵便)

引越し後に旧住所宛ての郵便物が届かないように、郵便局で転送届を出しましょう。転送届を出しておけば、旧住所に届いた郵便物を1年間新居に転送してもらえるため、重要な郵便を受け取れなくなるようなことを防げます。

・手続き方法は、郵便局の窓口、郵送、インターネットで申請可能
・申請受付完了後は、約1週間程度で転送が開始される

個人情報が記載された郵便物やクレカ明細などが旧住所に届かないよう、引越し1~2週間前には手続きを済ませましょう。

 

インターネット回線・携帯電話の住所変更

インターネット回線の移転手続きは、引越しの1カ月前までに申し込みましょう。移転工事や回線契約の切り替えには時間がかかるため、早めに申し込まないと引越し後にインターネットが使えない状態になることがあります。

・光回線を利用中の場合:移転手続きor解約+新規契約が必要(要確認)
・ポケットWi-Fi利用の場合:住所変更手続きのみでOK

携帯電話の住所変更も、請求書の送付先や契約内容に影響するため、引越し後の手続きを忘れずに。

 

銀行・クレジットカード・保険の住所変更

引越し前に、銀行・クレジットカード・生命保険などの住所変更を進めておきましょう。住所変更が遅れると、大切な通知書類やキャッシュカードが旧住所に送られることがあります。

・銀行口座(ネットバンキングで変更できる場合が多い)
・クレジットカード(マイページから手続き可能)
・生命保険や損害保険(契約者ページor電話で手続き)
Amazonや楽天など通販サイトの登録住所変更(誤配送の防止)

郵便局で転送手続きを済ませていれば、引越し後でもオッケーです。ただし、引越し前と引越し後の忙しさを比較すると、引越し前の方が時間の余裕があることが多いので、やっておきましょう。余談ですが、僕は4つの目の通販サイトの住所変更忘れからの旧住所にお届けとなりました。気をつけましょう。

 

粗大ごみや不用品の処分

粗大ごみの回収予約は、引越し1カ月前には済ませておきましょう。自治体によっては回収の予約が数週間待ちになることがあり、間に合わないと不要な家具や家電を処分できなくなります。

・自治体の粗大ごみ回収 … 役所のHPで申し込み、回収券を購入(1~2週間前までに予約必須)
・リサイクルショップやフリマアプリ … 使えるものは売却するのも◎
・家電リサイクル法対象品 … テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機は家電量販店で引き取り依頼

引越し直前に慌てないよう、不要なものは早めに整理して処分がおすすめです。

 

引越し当日のやることリスト

引越し当日は荷物の搬出と搬入だけでなく、旧居と新居でやるべきことがたくさんあります。なので、ここでは引越し当日にやるべきことを時系列で整理しました。

 

必要なものをすぐ取り出せるよう整理

生活必需品をすぐに使えるようにしておくと、引越し直後の不便を減らせます。段ボールの中に埋もれてしまうと、探すのに時間がかかり大変な目に遭うことがあります。

すぐ使うものリスト
・貴重品(財布、鍵、スマホ、充電器)
・トイレットペーパー、ティッシュ、タオル
・歯ブラシ、シャンプー、着替え
・最低限の食器(コップ、箸、皿など)

とりあえず最低限の生活できる物をまとめておくことで、引越し後すぐに快適に過ごせます。

 

搬出の最終チェック

荷物を運び出す前に、忘れ物や掃除の最終チェックをしましょう。一度退去した後に戻るのは難しいため、事前にしっかり確認することが重要です。

・貴重品や手荷物の確認(財布、スマホ、契約書類などは手元に)
・冷蔵庫と洗濯機の水抜き(水漏れ防止のため前日までに済ませる)
・ゴミの処分(当日捨てられないものは持ち帰る)
・電気、ガス、水道の閉栓(ガスの閉栓は立ち会いが必要な場合あり)
・掃除と最終確認(管理会社や大家さんへの引き渡し前に)

旧居の鍵を返却する前に「引き出しの中」「収納スペースの奥」「ベランダ」などを念入りにチェックすると、うっかり忘れ物を防げます。

 

引越し業者とのやり取り

当日は引越し業者とのスムーズなやり取りがネックになってきます。搬出・搬入の流れを事前に把握しておくと、時間のロスを減らせます。

・作業開始前に荷物の確認(特に壊れやすいものや搬出順の希望を伝える)
・新居の搬入順を決める(家具の配置を考えておくとスムーズ)
・作業後の荷物リスト確認(積み忘れや破損がないかチェック)

たいていの引越し業者は、段ボール回収サービスを行っていますので活用しましょう。

 

搬入後の確認と手続き

荷物を運び込んだ後、新居の設備やライフラインをチェックしておきましょう。住み始めてから不具合に気づくと対応に時間がかかることがあるため、早めに確認しておくと安心です。

・電気、ガス、水道の開栓(ガスは立ち会いが必要な場合あり)
・部屋の傷や汚れをチェック(入居前に撮影して記録しておく)
・インターネット回線の接続確認(開通工事が必要な場合は事前に手配)

水が出るかどうか、電気が来てるかどうかなど、生活に直結することを優先的に確認します。

 

近隣への挨拶(必要な場合)

新生活を気持ちよく始めるために、必要に応じて近隣へ挨拶をしておきましょう。特に集合住宅や戸建ての場合、引越しの騒音や搬入作業で迷惑をかけることもあるため、挨拶をしておくと良好な関係を築きやすくなります。

基本的な挨拶先
・アパートやマンションなどの賃貸:両隣
・戸建て:両隣、向かい、裏のお宅

手土産は500~1,000円程度の日用品(タオル・洗剤など)が一般的です。不要なケースもあるため、状況に応じて対応しましょう。

 

引越し後(翌日~2週間以内)のやることリスト

引越し当日が終了したら、役所での手続き、生活環境の整備などなど、引越し後にやることがまだ残っています。 ここでは、新居でスムーズに新生活をスタートさせるために、引越し後すぐに済ませておきたい手続きを時系列で整理しました。

 

役所関連の手続き(引越し後14日以内)

住所変更に伴う役所の手続きは引越し後14日以内に行う必要があります。期限を過ぎると罰則が発生することもあるため、早めに済ませましょう。

市区町村役所
・転入届の提出:必要なものは、本人確認書類と転出証明書(※同一市区町村内の場合は不要)
・マイナンバーカードの住所変更
・印鑑登録の住所変更

該当者のみ
・国民健康保険加入者の住所変更
・国民年金加入者の住所変更
・児童手当や各種助成の変更手続き

 

運転免許証・車関連の手続き

運転免許証の住所変更をしないと、身分証明として使えなくなることがあるため、早めに変更しましょう。免許証の住所変更は警察署や運転免許センターで手続き可能です。

運転免許証の住所変更
・最寄りの警察署か、運転免許センター
・必要なものは、 本人確認書類、新住所の証明書(住民票や郵便物)

自動車保険の住所変更
・保険会社に連絡
・住所変更をしないと保険が適用されない場合もあります。

 

ご近所挨拶と自治体ルールの確認

長く快適に暮らすためには、近隣住民との円滑な関係を築くことが大切な場合もあります。引越し後の最初の印象が、その後の付き合いに大きく影響することもあります。また、ゴミ出しなど自治体によってルールがまちまちなので、HPなどで確認しましょう。

・ご近所への挨拶(必要に応じて)
・ゴミ出しルールの確認(自治体によって異なる)
・管理人や自治会の有無を確認(集合住宅の場合)

挨拶の際は、「これからよろしくお願いします」と簡単に伝えるだけでも印象が良くなります。

 

まとめ:漏れなく終わらせる『引越し手続きチェックリスト』

引越し前・当日・後にやるべき手続きをリスト形式でまとめました。 必要なものを準備しながら進めると、スムーズに引越しを完了できます。

引越し1カ月前~2週間前
☐ 転出届の提出(市区町村役所)
☐ 電気・ガス・水道の解約と新居での契約
☐ インターネットの契約と工事予約
☐ 郵便局の転送届手続き
☐ 引越し業者の手配&見積もり比較
☐ 家具や家電の処分手続き
☐ 銀行・クレジットカードの住所変更手続き
☐ 通販サイト(Amazon・楽天など)の住所登録変更

引越し1週間前~前日
☐ 冷蔵庫の中身を整理&食材を使い切る
☐ 梱包作業を完了(必要なものはすぐ取り出せるように)
☐ 貴重品(通帳・印鑑・身分証明書)は手荷物で管理
☐ 荷物のラベル貼り(新居のどの部屋に置くかを明記)

引越し当日(旧居)
☐ 荷物の搬出対応
☐ 旧居の掃除
☐ 賃貸ならば不動産屋さんに鍵の返却

引越し当日(新居)
☐ 電気・ガス・水道の使用確認
☐ 荷物の搬入対応
☐ 引越し業者への支払い・受領書の確認

引越し後(翌日~2週間以内)
☐ 転入届の提出(市区町村役所)
☐ 運転免許証の住所変更(警察署または運転免許センター)
☐ 車の登録住所変更(軽自動車検査協会/運輸支局)
☐ ゴミ出しルールの確認
☐ 近隣住民へ挨拶

 

やることリストの作成と管理はアプリが便利(TodoistとEvernote)

スマホのメモアプリやタスク管理アプリを使えば、引越し準備をよりスムーズに進められます。紙のリストではなくスマホで管理すると、必要な時すぐ確認でき追加や編集もしやすいです。

おすすめの管理方法
・Todoist(タスク管理がしやすいアプリ)
・Evernote(写真・メモをまとめて保存可能)

引越し当日は特にバタバタするので、スマホにリストを入れておけば「次に何をすべきか」がすぐ分かります。「これから引越しの準備を始める」という方は、まずチェックリストを作成し、優先順位を決めることから始めましょう。

 

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